2016年03月23日

不思議な実話 お寺で見かける着物を着た女の子

管理人が知り合いから聞いた話。


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僕が5〜6歳のころ、とある地域に住んでいた。


家のすぐそばにはお寺があり、僕が何か悪さをすると、母親は怒ってそのお寺に僕を放置した。


放置と言っても、時間にして30分くらいだったと思うが、当時の30分は数十時間にも感じられ、その罰はとても怖かった。


その寺はそれなりに広く、敷地内にはお墓もある。


あるとき、僕が何かの悪さをし、母はお寺に僕を置き去りにした。


もう日も暮れかけており、普段よりも遥かに怖かった。


僕は泣きながらお墓のそばに座り込んだ。


すると、8〜9歳くらいの女の子がこちらを見ていることに気が付いた。


その女の子は不思議なことに着物を着ていた。


綺麗な着物ではなく、なんというかちょっと小汚い感じの着物だった。


女の子は、僕に手招きをした。


怖い感じがしなかったので、僕は女の子のそばまで歩いていく。


泣いている理由を、女の子が聞いてきた。


僕はお母さんに怒られたのだと伝える。


すると女の子は、一緒に遊ぼうと提案してきた。


一人で心細かった僕は、首を縦に振る。


女の子は、お手玉のようなものを僕に教えてくれた。


お手玉とは少しだけ違うのだけど、基本的にはそっくりの遊びだった。


女の子は難しい言葉をよく使う子だった。


「家はどこなの?」と僕が聞くと、「○○池のそば。」と答えてくれた。


だけど、僕はその○○池を知らなかった。


家に帰り、両親に○○池のことを聞いてみたが、両親もその池を知らなかった。


「この辺りの地域ではないんじゃない?」と言われてしまった。


その女の子は、僕が怒られてお寺に連れていかれると必ずいた。


そして、僕と遊んでくれた。


あるとき、僕は引っ越すことになった。


もしも次、親に怒られたとしても、もうお寺に放置の刑はなくなるはずだった。


確か引っ越しの前々日だったと思う。


僕は一人でお寺に行き、女の子を探した。


女の子はすぐに出てきた。


僕が、「引っ越してしまうからもう来られない」と伝えると、寂しそうな顔をしていた。


そのときに、母親が僕を探しにお寺の敷地内に入ってきた。


そして、僕は驚いた。


女の子は、突然にフッと消えてしまったのだ。


まるで、僕の母親に見られたくないという感じだった。


あまりに突然のことで、何が何だか分からなかった。


母親に「今の見た?」と聞いたが、母はきょとんとした顔で「何を?」と返事をしてきただけだった。


あの女の子が、幽霊だったのかどうかは分からない。


ただ、自分が大人になり、あの女の子の言っていた「○○池」を図書館で調べてみたことがあった。


すると、明治時代に埋め立てられた池と書かれた資料を発見した。


そして、その池は当時僕が住んでいた家のすぐそばにあるらしかった。


どういうことなのか、さっぱり分からなかった。


なぜ、あの女の子が、そんな昔に埋め立てられた池のそばに住んでいるといったのか?


これは、僕が唯一体験した不思議なことだ。


だけど、怖さは全くなかった。


むしろ、一人で怖くて仕方なかった僕を救ってくれた、良い思い出だ。


posted by ぬーベー at 22:15 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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