2015年05月17日

山小屋の窓から覗くマッドピエロ2

前回→山小屋の窓から覗くマッドピエロ


「うわあぁぁぁーーーー!」


思わず叫んでしまった。


「どうした?」


焦った顔で友達が聞いてきた。


俺は返事が出来なかったが、俺の視線に気が付いた友達も窓に目を向けて、叫ぶ。


「うわっ・・・」


俺たちの視線を確認したかのように、窓の外のピエロはさっと身を隠した。


強い恐怖感から、今度は窓に近づけない俺たち。


得体の知れない恐怖だった。


なんだかうまく言葉にできない。


足ががくがく震え、何もできない状態。


「お、おい・・・今の何だ?」


やっとのことで、友達が聞いてきた。


「・・・知るかよ。お、お前の親戚の人じゃないのか?」


「バカ言うな・・・あんなふざけた格好の親戚がどこにいるよ・・・」


「じゃあ・・・・」


じゃあ、一体今のは誰なんだ?


そう言葉にしようとして、止まってしまった。


分かりきっていた。


さっきのピエロが、俺たちの全く知らない奴だってことが。


でも、それを言葉にしてしまうと、さらなる恐怖に襲われてしまう気がしたのだ。


1分ほどだろうか。


2分くらい経ったか?


いや、もっと?


沈黙していた俺たちだったが、気が付いたことがあり俺が口を開く。


「なあ?戸締りしてあるよな?」


「・・・!?すぐに確認しよう!」


確か、さっき掃除した時に、俺は鍵をかけたはずだ。


でも、友達がカギをかけてなかったら?


いいや、俺だって怪しいものだった。


絶対に鍵をかけたとは言い切れない。


本当は二人手分けして鍵の確認をすればいいものを、俺たちは一緒に鍵の確認をしに家中を回った。


大方見て回り、きちんと施錠はされていたことに安心する。


だが、一か所だけ鍵のかかっていない窓を発見してしまう・・・


ここを掃除したのはどっちだ・・・?


「ここ、お前(が掃除した部屋)だろ?」


俺は少し強めの口調で、友達に言った。


「・・・ああ、まあ・・・俺か。でも、鍵かけた気がしたんだけどな・・・」


「え?鍵かけたのか?気のせいじゃなくて、鍵はかけたのか?」


「ああん?いや、かけたようなかけてないような・・・悪い、覚えてないわ。」


「思い出せよ!大事なことなんだ!」


とても大事なことだった。


もしも鍵をさっきかけていたのに今開いているなら、それは誰かがどうにかしてこの窓の鍵を開けたということになる。


もしも、そうであるのなら、さっきのピエロが家の中に侵入している可能性だってあるのだ。


俺は、今にもクローゼットの中からピエロが飛び出してくるような気がして、とんでもなく怖かった。


続き→山小屋の窓から覗くマッドピエロ3


posted by ぬーベー at 22:37 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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