2013年06月25日

追いかけてくる日本人形3


前回→追いかけてくる日本人形2


俺は疲れているんだ。


そうだ、そうに違いない。


今見たものが現実だとしたら、日本人形に追いかけられているみたいじゃないか。


そんなホラー映画のようなことがあってたまるか・・・・


窓から一瞬見えただけだし、きっと見間違いだ。


暗かったし、日本人形のことを考えていたから、存在しないものが見えてしまっただけだ。


そう、自分に言い聞かせるものの・・・


電車に乗っている間中、ずっとこのことが頭から離れなかった。


頭の中で恐怖と戦いながらも、電車は乗り換えの駅に到着する。


路線が変わるため駅の改札を抜けて、少し道を歩く。


歩いている途中、ふとショーウインドウに映った自分と目が合い足を止める。


疲れた顔をしている。


そうだ、疲れているから、日本人形に追われているような錯覚を覚えてしまうのだ。


そう思った瞬間だった。


ショーウインドウのガラス越しに、日本人形がこちらを見ていた。


俺の左後ろ50センチ。


ガラスに反射されて映ったその人形は、宙にフワーっと浮いているように見えた。


俺はもう半ばパニックで、暴れるようなしぐさで後ろを振り返る。


でも、その空間には何もない。


気のせいか。


そう思い、もう一度ショーウインドウに目線を戻すと、いるのだ。


ガラス越しに、フワーっと浮いて顔だけをこちらに向けているのだ。


次の瞬間、俺は無我夢中で走った。


この状況で、周りのことなど気にしていられない。


駅に駆け込み改札を抜け、ホームで電車を待った。


その間も、キョロキョロと挙動不審の行動をとっていたと思う。


またあれを見てしまうことが怖かったが、後ろを何度も振り返る。


日本人形に、憑いて来られている恐ろしさといったら、言葉にできない。


もう、とにかく、怖くて怖くて、どうしていいのか分からなかった。


最寄り駅まで到着し、駅から自宅まではとにかく周りが見えないくらいガムシャラに走った。


自宅近所まで、あの人形を連れてきたくなかったのだ。


自宅に帰り着くと、すぐに鍵を閉め、そのまま布団にもぐって、わけの分からないお経を唱え続けた。


もう2度と、あの人形と会いませんように。


だが、俺の願いは虚しく・・・・


次の日からも、俺は到る所で、日本人形を目撃することになる。


そして、一つのことに気がついてしまった。


この日本人形は、俺の自宅に少しずつ近づいて来ていることに。


このままのペースで行けば、おそらく明日か明後日には自宅まで来てしまいそうな間隔だった。


もしも、家の中にあの得体の知れない日本人形が入ってきてしまったら、俺は一体どうなってしまうのだろう。


俺には、恐怖に怯えることしかできなかった。


続き→追いかけてくる日本人形4


posted by ぬーベー at 18:36 | 本当にあった怖い話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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