2013年02月18日

山道での洒落にならない恐怖体験4


前回→山道での洒落にならない恐怖体験3



音楽に身をゆだねながら、私は運転を続けました。



黙り込んでしまった京子のことは気になりましたが、たくさん気を使ってくれて「疲れてしまったのかな?」と解釈することに。



ここで、無視されたことを話題にして、車内で2人、気まずくなるのも避けたかったですし。




曲がりくねった山道もようやく終了。




民家もポツポツと見え始め、遠くにはコンビニの明かりも。



その途端、京子は後ろを何度も何度も振り返ってから、重たい口調で




「ねえ、コンビニで停めて。」



と。




お腹でも痛くなったのかと思いました。




だから、急に黙り込んだのだと謎が解けた気分でしたが、コンビニで停車した直後、彼女はとんでもないことを。




二人でコンビニの中に入り、久しぶりの明るい場所で少し落ち着きを取り戻した様子の京子。



何度も外を気にしながら、彼女はこれまでのことを説明してくれました。




私が、赤いコートの女性を撥ねてしまったように感じたとき、京子には何も見えなかったそうです。




人を轢いた衝撃も感じなかったそうですし、前方には何も見えなかったと。




だから、この事故は私の勘違いだと思っていたそうなのですが。




その後、私が車を走らせている間、何度も赤いコートの女性が道を歩いているのを京子はしっかりと見たそうなのです。



1度目は、それほど気にしなかったそうなのですが、進んでも進んでも、必ず赤いコートの女性を私の車が追い越すのだそうです。




私にはその女の人は見えませんでした。




京子が言うには、幾度となくその女性が前方に現れていたそうです。




そして、もう一つ奇妙な点も。



秋といっても、それほど寒い日ではありませんでした。



でも、京子が見たその赤いコートは厚手でとても今の時期に着る服ではなかったと。




この話に後日談はありません。



ただ・・・・





京子がなぜ、車で音楽をかけたのかというと。




その女性、私たちの車が追い越すたびに




「ねえ、乗せてよ・・・・あそびましょ・・・・」




と言っていたそうなのです。




なぜか、京子の耳元から聞こえてきたそうです。




それを聞いたとき、私は、全身から血の気が引きました。




終わり


posted by ぬーベー at 13:13 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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