2013年02月11日

ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験5


前回→ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験4



俺は13歳になるのが楽しみで仕方がなかった。



今か今かと、次の誕生日を待ちわびた。



そして、その日はやってきた。



この日をどれだけ待ち望んだことだろう。




あの女の人に会える。



考えただけで、俺は胸が苦しくなった。



夜がなかなか来ない。



今思えば、一日千秋の思いとはまさにあのときの俺の気持ちそのものだった。



その日は、夕食もほとんどのどを通らなかったくらいだ。



母親がちょっと心配していたが、今の俺はそれを気にかけている余裕はない。



早くに布団に入り、そのときを待つ。



時間が永遠にも感じられた。



21時、22時、23時、24時、25時・・・・



あれ?



そろそろ来てもおかしくない時間だ。



寝返りをうてば会えるはずだった。



俺は幾度となく寝返りをうったが、そのたびにむなしくならざるを得ない。



なんでだ?



なんでだ?



必死で考えたが、まったく思い当たることはなかった。



時計を見ると、もう深夜3時を回っている。




結局朝まで待ってみたが、あの女の人は来てくれなかった。




次の月も、その次の月も待ったが、もう2度と俺の前には現れなかったのだ。




あの人に、どうしても言いたかったんだ。



自分の気持ちを。




俺の初恋だった。



その後、人並みに恋もしたし、彼女もできた。




でも、あんなに胸がときめいたのなんて、後にも先もあのときだけだ。




あんな魅力的な人にこれからも出会うことはないだろう。




幽霊に初恋だなんて、笑われるかもしれないが、俺は本気だった。




本気で大好きだった。




きっと、最後の日に俺を抱きしめてくれたのは、




「もう会えない」



って、意味だったのだと思う。



お別れを伝えてくれたのかもしれない。




そういえば、どことなく寂しそうな顔してたっけな、あの人。




大人になった今でも、会いたい。




子供のころの気持ち伝えたいな。




あなたは俺の初恋です、と・・・




終わり


タグ: 幽霊 体験
posted by ぬーベー at 08:59 | 本当にあった怖い話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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