2013年02月01日

戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」3


前回→戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」2



「やめてーーー!来ないでーーーー!助けてーーー!」




女性の声が部屋中に響いた。




俺の思考は一瞬停止したが、すぐに冷静になる。




この声は、目の前の彼女が発した声ではない。




ではどこだ?



真っ暗な中、あたりを見渡すが当然のように何も見えない。




と、そのとき突然部屋がぼうっと明るくなった。



テレビが勝手についたのだ。




そしてまたあの声が部屋中に響き渡る。




「やめてーーー!来ないでーーーー!助けてーーー!」





テレビ画面には、先ほどのホラー映画が流れている。




こんなことがありえるのか?




停電、テレビが勝手につく、ビデオの同じシーンだけが何度も繰り返される。




俺は、無言で立ち上がり、テレビを消した。




そして、ビデオデッキからビデオテープを抜く。




すると、部屋の明かりも元通りになった。



急いで、明かりをマックスに明るくし、テレビやビデオの調子を確認した。




異常はなさそうだ。




いったいどうなっているんだ?




俺は、ビデオテープを眺めた。




そして、全身に鳥肌が立つ。




ビデオテープは、最初まで巻き戻されていたのだ。




つまりこの状態では、仮に再生ボタンを押したとしても映画の冒頭が流れるだけなのだ。




どう考えたってクライマックスに近いあの恐怖シーンだけ繰り返されることなんてありえない。




俺はパニックになりそうだったが、彼女の前でそんな姿は見せられず、一言。




「このホテルは出よう。。。」



というのが精一杯だった。




彼女は青ざめた顔で頷いた。




そして、ホテルを出てから彼女に目をやると、ずっと下を向いてしまっている。




「やっぱ俺かっこ悪かったかな」、と思っていると彼女は消えるような声で俺にこういった。




「私ね・・さっきの部屋にいたとき何度か人の足音聞いてたの・・・・その足音ね、最初は部屋の外でしていたと思ったんだけど、電気が消えたときから、私たちがいた部屋の中から聞こえ始めたの・・・・」




二人とも顔面蒼白で黙るしかなかった。




終わり


posted by ぬーベー at 10:31 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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