2013年01月31日

戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」2


前回→戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」



迷ったが、何とかホテルに到着した。



彼女はどことなく緊張した顔をしている。




もしかすると俺が緊張していたのかもしれない。




部屋に入り、まずは備え付けのポットでお茶を沸かした。




お茶でも飲みながら、ホラー映画を見ようと思ったのだ。




休憩3時間。




ホラー映画をこのビデオに選んだのには、わけがある。




パッケージが怖かっただけではないのだ。




時間が短かったのだ。



収録されているのはせいぜい1時間くらい。




せっかくホラー映画を口実にホテルに来ても、映画だけを見て終わってしまっては意味がない。




計算高い俺は、ちゃっかり先のことを考えていたのだ(笑)




沸かしたお湯がぐつぐつ言い出した。




俺は手早くお茶を入れる。




緊張を和らげようと少しだけ談笑しながら、ビデオテープをデッキに差込み、準備万端。




せっかくだから、暖房を弱くして彼女の真隣に座る。




これで、いつ抱き疲れてもオッケーだ(笑)




いざビデオを見始めて、俺はいささかがっかりした。




日本の古いホラーって感じなのだが、それほど怖いシーンはなかった。




唯一怖かったのは、ラスト付近に、主人公の少女を追いかけてくる女の幽霊シーン。




「やめてーーー!来ないでーーーー!助けてーーー!」



と叫びながら少女が逃げるシーンだけは異常な迫力があった。




ストーリーはありきたりで、はっきり言えば退屈だったが、このシーンだけは全身が凍りつく思いになったのを覚えている。



さあ、ビデオは見終わった。




最初から、俺の目的はこれじゃない。




ビデオの停止ボタンを押して、続けざまに巻き戻しのボタンを押した。





ここからが勝負だ。




俺はいつになく緊張し、彼女のそばに行く。



その緊張が伝わっているのか、彼女は下を向いてしまっている。



そっと抱きしめると、彼女は体重をこちらに預けてくれた。




俺たちはやさしくキスをして、場所をベッドに移した。




枕もとの電気を暗くし、無言で彼女を抱きしめた。



ああ、このときを俺はここ数ヶ月待ち望んでいたのだ。



俺は、服を脱ぎ下着姿になり、彼女の服も脱がせた。




お互い下着姿になって、彼女は照れたように小さく微笑んでいた。



そのとき、うっすら点いていた電気がぱっと消えた。





一瞬すべてが何も見えなくなった。




ホテルの一室は、遮光の作りになっているのだ。




停電か?




そう思ったとき、突然大きな声が部屋中に響いた。




「やめてーーー!来ないでーーーー!助けてーーー!」




続き→戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」3


posted by ぬーベー at 09:24 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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