2013年01月26日

リアルな怖い話「賃貸アパート」2


前回→リアルな怖い話「賃貸アパート」



弟は突然真剣な顔になり、私に向き合いました。




そして、一つ咳払いをしてこんなことを口にしました。




「姉ちゃん、この部屋に引越してくるときに鍵は換えた?」




なにを言い出すのかと思えば。




「ううん。変えてないよ。鍵換えるのは実費だっていうからね。そんな余裕なくて、換えなかったんだ^^;」




すると、弟は何を思ったのか眉間にしわを寄せ、しばらく黙ったかと思ったら。




「今すぐ鍵を換えよう。金ないなら俺が出してやるから。」




学生の身分の弟が、こんなことを言うだなんて。。




私は弟の言っている意味が分かるようで、分かりたくないようで、戸惑いました。




「誰かが私の家に入ってきているっていうの?そんなこと絶対ないよ。」




私はそんなこと認めたくなくて、心の中でだけ弟に返事をしました。




なんとなく、思い当たる節があるようで言葉が出てこなかったのかもしれません。




ふと弟を見ると、すでに近所の鍵屋を探すために携帯でインターネット検索を始めています。




あれよあれよという間に、弟に押し切られる形で、家には鍵屋さんが来てくださり、あっという間に鍵の交換をしてくれました。




弟は、「これで大丈夫だから」と笑顔で言ってくれましたが。




それから数週間後。




もう下着がなくなることも、麦茶の味がおかしくなることもなく、あの現象はすべて私の気のせいだったのかと思っていた頃のこと。(まだ認めたくなかったのだと思います)




ある日、会社から帰宅し、いつものようにアパートの郵便受けを開けてみると、1枚のメモ用紙のようなものが入っていました。




私は、何も考えずにそのメモ用紙に書かれている文字を読んだのですが、その文字を読んだとたんに絶句してしまいました。




そのメモ用紙には一言。




「なんで鍵変えたんだよ」





と殴り書きされていたのです。




<リアルな怖い話「賃貸アパート」>終わり


posted by ぬーベー at 09:56 | 本当にあった怖い話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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