2013年01月07日

実話「山の怖い話」心霊2


前回→実話「山の怖い話」心霊



窓の外にいたのは、俺と同じ歳くらいの女の子だった。



白いワンピースのようなものを着ている。




しかも着ている服以上に、真っ白い肌が印象的な子だった。



10秒くらいだろうか。



俺と女の子は、窓越しに見つめ合っていた。



唐突に、俺の背中を誰かが強く押した。



とても強い力で背中が押されたのだ。



パッと振り向いてみると、友達のAが怪訝な顔で俺の顔を覗き込んでいる。



「なんだよ、いきなり人の背中を強く押すなよ。ビックリするだろ!」



俺は、さっきまで怖がっていたことを悟られたくなくて、わざと大きな声を出した。



すると、



「ビックリしたのは俺だよ。小屋の外に来てみたら、誰かの話し声がしている。小屋を覗いて見たらお前1人。ずっと見ていたけど、10分以上壁を見つめながら何を1人でしゃべっていたんだ?」




「ちょっと待て。まず、俺は1人じゃないし、誰ともしゃべってなんかない。それに俺はここに来てまだ数分だ。10分以上なんていないから!」



友達が意味不明なことを言うものだから、俺は気味が悪くなった。



「いやいや、俺腕時計してるから。お前が10分以上1人事話してたのは絶対だ。はっきり言って、お前超怖かったから。話しかけようにも、話しかけられる雰囲気じゃないし、日本語じゃない言葉しゃべってるし、俺帰ろうかと思ったから!つーか、今でもちょっと、お前怖えよ。」



俺は意味が分からなかった。



窓の外の女の子と、確かに数秒、いや10秒くらいは見つめ合っていたことは確かだ。




でも、女の子と話もしていなければ、10分なんてここにいない。



ましてや、俺は日本語以外の言葉はしゃべれない。



そうだ。



興奮して忘れていた。



女の子に聞けばいいのだ。



そうすれば俺が正しいことを、あの子が証明してくれるはずだ。



「お前窓のところ行って見ろよ。外に女の子いるから。」



友達は納得いかない顔で、窓のそばまで行ってみる。



そして、眉間にしわを寄せてこういった。



「窓の外、岩だらけでこんなところに人は立てねえよ。つーか、こんな小さな窓から外ほとんど見れねえじゃん。」



そんなわけあるか。



俺はさっき確かに女の子を見たのだから。



窓に駆け寄る。



すると、友達の言ったとおりだった。




窓は小さく薄汚れていて、中から外の様子はほとんど見られない。



しかも、外は岩だらけでとてもじゃないが、人は立てない。



ましてや、ワンピースを着た少女では到底無理だった。



俺は唖然とした。



友達Aは、気味悪そうで、勝ち誇ったような、なんともいえない顔で、



「お前、気持ち悪い!今日は帰った方がいいんじゃん?」



と嘆息した。




俺はもう何がなんだか分からなかった。




とにかく自分自身が怖くなってしまった。



あの女の子はいったいなんだったのだろう。




10数年経った今でも、あの顔を忘れられない・・・・




終わり


posted by ぬーベー at 09:23 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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