2013年01月01日

本当にあった怖い話「障子越しの人影」3


前回→本当にあった怖い話「障子越しの人影」2




母にも姉にも伝えることが出来ない。




言葉が足りないせいなのか、はたまた俺の言っていることが荒唐無稽すぎるのか。



二人とも、俺を納得させようとするばかりで、まったく取り合ってくれなかった。



伝わえられないことと、このままだと「カタカタカタカタ」する人影がまた出てくるような気がして、俺はずっと泣いていた。



なかなか泣き止まない俺を見かねた母は、嘆息交じりにこう言った。



「じゃあ、隣の人に聞いてくるよ。そうすれば、あんたも安心するでしょ?」




母からすれば、泣き止まない子供を納得させるための、苦肉の策かもしれないが、今はその提案がありがたかった。



しかし。



隣へと聞きに行った母が、なかなか戻ってこない。



不安で玄関へとちらちら目を走らせるが、扉は一向に開く気配がない。



だんだんと、さっきとは違う恐怖が押し寄せてきた。



あのカタカタの人影のせいで、母が戻ってこなかったらどうしよう。



そう考えると、怖くて怖くて仕方がなかった。



どれくらい経ったであろうか。




あれほど開かなかった玄関の戸が、パッとひらきそこから母が顔を覗かせた。



なんだか、浮かない顔をしているようにも見える。



無事に戻ってきてくれたことに安堵し、やっと泣きやめた俺は、母に駆け寄り事情を聞こうとした。



自分で声を発してみて気がついたのだが、まだ涙声のままだった。




「お母さん・・・どうだった・・・・?」




それを受けて、しばらく沈黙し、小さく眉間にシワを寄せた後でこう返した。



「あのね・・・・隣の人に事情を説明して、聞いてみたんだけど。。隣の人、、こう言うのよ。。。。【ここ数時間、二階には誰も行ってませんよ。】って・・・・」




俺はその瞬間、背筋が氷のように冷たくなり、また泣き出した。



じゃあ・・あの人影は、、、、いったいなんだったんだよ・・・・



終わり


posted by ぬーベー at 09:46 | 本当にあった怖い話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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