2012年12月21日

怖い話実話 長編「夢でよかった」4


前回→怖い話実話「夢でよかった」3


ビデオの続きを見るのが怖かった


でも、見なければならない。


意を決して、一時停止を解除する。


相変わらず、フラフラ歩きながらビデオ撮影している映像が映っている。



歩いている道は、俺のバイト先からの帰り道。


少しずつ少しずつ、映像は俺の住むアパートへと近づいてくる。



こいつは、どこまで来るのか?



なんで、俺の靴を履いているのか?



どこで手に入れたっていうんだよ。



もう一度一時停止をする。



自分の行動の意味が自分でも良く分からない。



きっと、先を見るのが怖いのだ。



その気持ちを認めたくない、だから歯磨きの途中だったことを理由に、ビデオを止めた。



理由なんてどうでもいい。



この場から逃げ出したいのに、それが出来ないだけなのだ。



洗面所に行き、上の空でうがいをする。



洗面所から出ると、もう一度玄関に目をやる。


そして、今度は自分の靴を手に取った。


本当は触るのが嫌だったが、今はビデオの先を見るのことの方が恐ろしかったのだ。



靴は、いつもの俺の靴だった。



何の違和感もな、、、くない。。。。



この靴紐の結び方、俺の結び方じゃない。



俺は、靴紐の結び方に変なこだわりがあるのだ。



だから、分かる。


この結び方は、微妙に俺のとは違う。



言葉で説明するのは難しいが、俺は靴紐の長さを左右均等にしないのだ。



理由はないが子供の頃からの癖とでも言おうか。



でも、今手に持っている俺の物のはずの靴は、紐の長さが左右均等だ。



全身に鳥肌が立つ。



もう、ビデオの先を見るしかない。


続きを見て、答えを知らなければならない。


場合によっては警察へ通報しなくてはならない。



そう思って、ビデオの一時停止を解除した。


画面をじっと眺める。


そして、フラフラ映像はついに、俺のアパートの前まで来た。


続き→怖い話実話「夢でよかった」5


posted by ぬーベー at 05:41 | 実話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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